給食センター見学リターンズ

更新日:2019年03月18日

千早小吹台小学校4年生で10月から12月にかけて実施した、食に関する指導を紹介します。4年の社会科で「ごみのゆくえ」を学習することに関連して、食べ終わった後の給食など、まだ知らない給食のことについて調べたり、話を聞いたりします。

子ども達は、1年生の時に給食センターの見学をし、調理場の大きな釜で給食を作るところは知っていますが、それ以降、給食センターについて学習する機会はあまりなく、洗浄作業など、給食を支えている大切な仕事があることをほとんど知りません。

そこで、もう一度、給食センターへ見学へ行き、自分たちの給食が色々な人のおかげで成り立っていることを学んで欲しいと思い、この学習を行っています。題して「給食センター見学リターンズ」です。今年度も元気いっぱい、好奇心いっぱいの4年生が取り組みました。

事前指導を受ける生徒たちの写真

事前指導では、給食で使っている地域の野菜を調べたり、調理員さんに聞いてみたいことを考えました。

食べ残した給食の重さを量る生徒たちの写真

また、給食の時間を利用して、自分たちが食べ残した給食はどのくらいあるのか、重さを量り、記録しました。

調理員さんと一緒に給食を食べる生徒たちの写真

別の日には、調理員さんと一緒に給食も食べました。「作るのに何時間かかるの?」「大きなしゃもじの重さは?」「作るのが大変な料理は?」など、たくさんの質問が出ました。

調理員さんの調理風景の写真
洗浄室を見学する生徒たちの写真

その後、バスで移動し、洗浄室の「給食センター見学リターンズ」です。大きな食器洗浄機は迫力があります。たくさんの食器や食缶を洗っているところを見れました。

たくさんの食べ残しに驚く生徒たちの写真

また、たくさんの食べ残しも見ました。「えっ、○年生めっちゃ残ってるやん」「まだ食べられそうやのに…」「それ、捨てるん?」「もったいない…」といった声が口々に上がりました。

調理主任さんにお話を聞く生徒たちの写真

見学の後、調理主任さんにお話を聞きました。「食べ残しが多い日はどんな気持ちですか?」という質問に調理員さんは「ガク~っとするね。でも、食缶が空っぽになって帰ってきたら、ヤッタ~という気持ちになって、明日も美味しい給食作ろう!という気持ちになるよ」と答えて下さいました。子ども達は、とても真剣な目でお話を聞き、「片付けは何時間かかりますか」「重いですか」「どんなことが大変ですか」など、たくさんの質問をしていました。

まとめの学習で発表する生徒たちの写真

お話を聞いた後、まとめの学習をしました。地域の野菜や給食の残量を調べたこと、野菜の生産者さんや調理員さんの思いをふり返り、これからどんな気持ちで給食を食べたらよいか考えました。

子ども達からは「残したら、給食を作って下っている人がショックな気持ちになる」「野菜を作っている人は子ども達に食べて欲しいという気持ちを持っている」「これからは、作っている人が悲しまないように残さず食べる」「好き嫌いはしない」といった、相手の気持ちに立った言葉が出ました。

調理員さんや生産者さんへ書いてくれたメッセージでは、「忙しい中、給食を作ってくださりありがとうございます」「朝早くからありがとうございます」「質問に答えてくれてありがとう」など、感謝の言葉をたくさん書けていました。

調理員さんからのメッセージを読む生徒たちの写真

後日、調理員さんからもメッセージのお返事をしました。「あっ、一緒に給食食べた人や!」「覚えてる!○○さんや!」「僕に返事を書いてくれたひとはだれやろう?」と、嬉しそうな顔でお返事を見てくれました。

また、リターンズ後の残量の推移も報告しました。千早小吹台小の4年生はいつもほとんど完食ですが、他の学年で多く残っている日もあり、「なんで!」「美味しかったのに!」「他の学年に言うわ!」と、問題意識を持ってくれたようでした。

感謝の気持ちは空っぽになった食缶でよくわかります。

空っぽになった食缶と生徒の写真
食缶のおかずを最後まで丁寧にすくい取っている生徒の写真

食缶のおかずを最後まで丁寧にすくい取って食べてくれた4年生。「こんなに食缶がピカピカになって返ってきたのは初めてです!」と調理員さんが感動していましたよ。ありがとう!

これからも、給食を大切に食べていって欲しいと思います。

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学校給食センター
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