洋服作家 兼 介護福祉士 中野民穂さん

更新日:2019年03月18日

中野民穂さん

都市部での生活に疲れた私を、村の仲間や環境が優しく出迎えてくれました。

2018年春に旦那さまと2人で千早赤阪村の古民家に移住。介護の仕事をするかたわら、 古い着物をリメイクした「洋服づくり」に従事する中野民穂さん。 大阪府岸和田市出身の彼女が田舎暮らしを考え始めたきっかけは、 仕事のし過ぎで体調を崩したことにありました。

「学生時代に洋服づくりを勉強し、卒業後は大阪市内で働き始めました。仕事はテレビ番組出演者のスタイリスト。 でも本当に仕事がハードすぎて…。1年半ほどで身体の様子がおかしくなり、お医者さんから ドクターストップが掛かってしまったんです(笑)」

その後しばらくは自宅で静養。ようやく数年後に介護福祉士として働き始めたそうです。

 

中野さん

「そんな時、ルームシェアをしていた友人と、千早赤阪村のお隣・河南町の畑に通い出しました。仲間たちとみんなで野菜やお米を育てたりするのが、すごく楽しくて」。そこで出会ったのが、現在の旦那さまでした。新居を探すにあたり、2人は「畑から近い場所で」という意見で一致。のんびりとした雰囲気がお気に入りだったという千早赤阪村で家を探し始めました。

中野さんとねこ

「ある友達から、空き家の入居者を探している大家さんがいるという情報を耳にし、すぐに連絡してみたんです。それが今の自宅。築50年なんですが、離れもあって、何より畑つきという点に主人は強く惹かれたみたいです(笑)」。トイレの古さなど気になる点もあったそうですが、入居前に大家さんが村の「空き家改修補助制度」を利用して改修を加えてくれたとか。こうして2人の村での生活がスタートしました。

ミシン

「いまは毎日のんびりと暮らしています。介護の仕事は週に2、3日ほど。残りは家で服を作ったり、庭のお手入れをしたり。服の材料となるのは、ご近所さんから譲っていただいた綿や麻の古い着物たち。ハサミをいれて普段使いできる洋服や小物に仕立てることが多いですね」

糸をつむぐようす

少し前には小さな糸車を1台購入してみたそうです。「週に1度奈良まで足を運び、『糸つむぎ』の勉強を始めました。これがとっても奥が深い作業で。少しでも気持ちが焦ったら、ぷつんってすぐに糸が切れてしまうんです。まだ趣味のレベルですが、本当に今のスローな暮らし向きの趣味だと思っています(笑)」。もともと千早赤阪村は「河内木綿」の産地。いつか河内木綿の綿花から糸をつむぎ、服を作ってみたい。これが彼女の現在の目標なのだそうです。

ファッションショーのようす

実際に千早赤阪村での生活はどのようなものなのでしょうか。「道ですれ違う人は顔見知りの人が増えてきました。気軽に『こんにちは』って声を掛け合える距離感が、私も主人もすごく心地よく感じています」。2人の結婚式は、出会いの場ともなった畑を会場に、すべて仲間たちの手作りで開かれました。また2018年5月には、住民の方々をモデルに中野さんが募った仲間たちと共に、着物をリメイクした服を紹介する手作りのファッションショーも開催したとか。

自宅前

「会場は大阪市内でしたが、服の運搬からモデルまですべて村の子どもたちやおじいちゃん、おばあちゃんが協力してくれました。こうした人の温かさも住み心地の良さに繋がっている気がします。」

「よく不便じゃないかって聞かれたりするんですが、それ以上に暮らしやすさのほうが大きいですよ」。そう話す中野さんの優しい表情からは、今の生活の充実ぶりを読み取ることができました。

糸
手作りの服
猫
布そだてびとの看板
糸車
中野さん
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