介護保険で利用できるサービス
介護保険で利用できるサービスには、家庭などで利用する在宅サービスと、その地域の特色に合わせた事業所を利用する地域密着型サービスと、施設に入所して利用する施設サービスがあります。
【介護サービス】要介護1~要介護5の方へ
居宅サービスとは、自宅を中心に利用するサービスです。「施設に通う」「短期間施設に入所する」など、さまざまな種類のサービスが用意されています。
在宅サービス
以下のサービスをまとめて1ケ月に利用できる支給限度額が設定されています。
利用者負担は費用の1割(一定以上の所得のある人は2割もしくは3割)です。
訪問介護【ホームヘルプ】
ホームヘルパーが家庭を訪問し、食事、入浴、排泄などの身体介護や炊事、掃除などの生活援助を行います。通院時の乗車・降車(いわゆる介護タクシー)の介助もあります。
1回のサービス費用のめやす( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
身体介護(30分以上1時間未満) | 4,115円(411円) |
生活援助(45分以上) | 2,334円(233円) |
早朝・夜間は25%加算、深夜は50%加算
サービス内容 | 費用 |
---|---|
乗車・降車等介助(1回) | 1,021円(102円) |
- 乗車・降車等介助は要支援1・2の人は利用できません。
- 送迎にかかる費用は別途自己負担となります。
訪問看護
訪問看護ステーションや医療機関の看護師等が家庭を訪問して、主治医と連絡を取りながら、病状を観察したり床ずれの手当をします。
1回のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
訪問看護ステーションから(30分以上1時間未満) | 8,533円(853円) |
病院又は診療所から(30分以上1時間未満) | 5,949円(594円) |
早朝・夜間は25%加算、深夜は50%加算
訪問入浴介護
入浴設備や簡易浴槽を備えた移動入浴車などで看護師などが家庭を訪問し、入浴の介助をします。
1回のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
要介護度 | サービス内容 | 費用 |
---|---|---|
要介護1~5 | 全身入浴 | 13,087円(1,308円) |
訪問リハビリテーション
理学療法士や作業療法士が家庭を訪問して日常生活の自立を助けるためのリハビリテーションを行います。
1回のサービス費用のめやす( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
1回(20分以上)につき | 3,016円(301円) |
通所介護【デイサービス】
デイサービスセンター(日帰り介護施設)などに通い、食事、入浴の提供や日常動作訓練、レクリエーションなどが受けられます。
1回のサービス費用のめやす(7時間~8時間) ( )は利用者負担額(1割の場合)
要介護度 | 費用 |
---|---|
要介護1 | 6,654円( 665円) |
要介護2 | 7,856円( 785円) |
要介護3 | 9,109円( 910円) |
要介護4 | 10,352円(1,035円) |
要介護5 | 11,605円(1,160円) |
食事、入浴などの加算があります。
通所リハビリテーション【デイケア】
介護老人保健施設や医療機関などに通い、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションが受けられます。
1回のサービス費用のめやす(7~8時間) ( )は利用者負担額(1割の場合)
要介護度 | 費用 |
---|---|
要介護1 | 7,396円( 739円) |
要介護2 | 8,811円( 881円) |
要介護3 | 10,257円(1,025円) |
要介護4 | 11,951円(1,195円) |
要介護5 | 13,604円(1,360円) |
- 食事、入浴などの加算があります。
- 運動機能の向上、口腔機能向上、栄養改善などのメニューを選べます。
利用するメニューによって別途費用がかかります。
短期入所生活介護・短期入所療養介護【ショートステイ】
短期間施設に宿泊しながら、介護や機能訓練を受けることができます。日常生活上の介護を受ける「生活介護」と医学的管理のもとで介護を受ける「療養介護」があります。
サービス費用のめやす(1日につき)多床室の場合(1割の場合)
介護老人福祉施設(併設型)の場合
要介護1 6,053円(605円)~要介護5 8,873円(887円)
介護老人保健施設の場合
要介護1 8,513円(851円)~要介護5 10,701 円(1,070円)
- 費用は施設の種類やサービスに応じて異なります。
- 連続した利用が30日を超えた場合、31日目からは全額自己負担となります。
居宅療養管理指導
医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士などが家庭を訪問して、医学的な管理や指導を行います。
サービス費用のめやす 1回あたり
(単一建物居住者1人に対して行う場合) ( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
医師・歯科医師の場合(月2回まで) | 5,090円(509円) |
医療機関の薬剤師の場合(月2回まで) | 5,600円(560円) |
薬局の薬剤師の場合(月4回まで) | 5,090円(509円) |
管理栄養士の場合(月2回まで) | 5,390円(539円) |
歯科衛生士等の場合(月4回まで) | 3,560円(356円) |
特定施設入所者生活介護
有料老人ホームなどに入所している高齢者も、必要な介護を介護保険で受けることができます。
サービス費用のめやす(1日につき) ( )は利用者負担額(1割の場合)
要介護1 5,504円(550円)~要介護5 8,257円(825円)
- 費用は施設のサービスの種類によって異なります。
- 日常生活費は別途必要です。
福祉用具の貸与
心身の機能が低下した高齢者に日常生活の自立を助ける用具を貸し出します。特殊寝台、特殊寝台付属品(マットレスなど)、車椅子、車椅子付属品、床ずれ防止用具、手すり、歩行器、歩行補助杖、体位変換器、移動用リフト、スロープ、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置
サービス費用のめやす
実際、貸与に要した用具に応じ異なりますが、利用者負担はその1割または2割もしくは3割です。
要介護1の方は、利用できる品目が限られます。
- 車椅子(附属品含む)(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 床ずれ防止用具(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 認知症老人徘徊感知器(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 特殊寝台(附属品含む)(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 体位変換器(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 移動用リフト(つり具を除く)(要介護1の方は原則として利用が認められません。)
- 自動排泄処理装置(要介護3以下の方は原則として利用が認められません。)
施設サービス
介護保険で利用できる施設サービスは3種類あります。介護が中心か、どの程度の医療上のケアが必要かなどによって、入所する施設を選択します。対象となる人は要介護1~5の人です。(ただし、介護老人福祉施設は原則要介護3以上の人が対象となります。)
施設サービス費用のめやす(多床室の場合)
介護保険施設に入所した場合には、1.介護サービス費用の自己負担額、2.食費及び居住費、3.日常生活費の合計が利用者の負担となります。
1.利用者負担分 1割(もしくは2割もしくは3割)+ 2.食費及び居住費+ 3.日常生活費など=サービス費用のめやす
1.利用者負担分のめやす(介護サービス費用)
施設 | サービス費用月額(10割) | 利用者負担月額(1割の場合) |
---|---|---|
介護老人福祉施設 |
209,100円(要介護3) |
20,910円(要介護3) |
介護老人保健施設 |
232,500円(要介護1) |
23,250円(要介護1) |
介護療養型医療施設 |
224,700円(要介護1) |
22,470円(要介護1) |
介護医療院 |
242,400円(要介護1) |
24,240円(要介護1) |
食費・居住費等の利用者負担は施設と利用者の間で契約により決められますが、基準となる額(基準費用額)が定められています。
2.食費及び居住費の基準費用額
食費 | 居住費等 (従来型個室) |
居住費等 (多床室) |
居住費等 (ユニット型個室) |
居住費等 (ユニット型個室的多床室) |
---|---|---|---|---|
1,392円 |
1,668円 |
377円 |
2,006円 | 1,668円 |
- 介護老人福祉施設と短期入所生活介護の場合は( )内の金額になります。
- 上記のほか、日常生活費が負担となります。
【介護予防サービス】要支援1・2の方へ
介護予防サービスとは、状態の改善と悪化の予防を目的としたサービスです。できないことを補助するだけでなく、利用者本人のできることを増やし、いきいきとした生活を送れるように支援します
在宅サービス
以下のサービスをまとめて1ケ月に利用できる支給限度額が設定されています。
利用者負担は費用の1割(一定以上の所得のある人は2割もしくは3割)です。
介護予防訪問看護
訪問看護ステーションや医療機関の看護師等が家庭を訪問して、主治医と連絡を取りながら、病状を観察したり床ずれの手当をします。
1回のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
訪問看護ステーションから(30分以上1時間未満) | 8,533円(853円) |
病院又は診療所から(30分以上1時間未満) | 5,949円(594円) |
早朝・夜間は25%加算、深夜は50%加算
介護予防訪問入浴介護
入浴設備や簡易浴槽を備えた移動入浴車などで看護師などが家庭を訪問し、入浴の介助をします。
1回のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
要支援度 | サービス内容 | 費用 |
---|---|---|
要支援1、2 | 全身入浴 | 8,846円( 884円) |
介護予防訪問リハビリテーション
理学療法士や作業療法士が家庭を訪問して日常生活の自立を助けるためのリハビリテーションを行います。
1回のサービス費用のめやす( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
1回(20分以上)につき | 3,016円(301円) |
介護予防通所リハビリテーション【デイケア】
介護老人保健施設や医療機関などに通い、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションが受けられます。
1ケ月のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
要支援度 | 費用 |
---|---|
要支援1 | 17,777円(1,777円) |
要支援2 | 37,539円(3,753円) |
- 食事の加算があります。
- 運動機能の向上、口腔機能向上、栄養改善などのメニューを選べます。
利用するメニューによって別途費用がかかります。
介護予防短期入所生活介護・介護予防短期入所療養介護【ショートステイ】
短期間施設に宿泊しながら、介護や機能訓練を受けることができます。日常生活上の介護を受ける「生活介護」と医学的管理のもとで介護を受ける「療養介護」があります。
サービス費用のめやす(1日につき)多床室の場合(1割の場合)
介護老人福祉施設(併設型)の場合
要支援度 | 費用 |
---|---|
要支援1 | 4,524円(452円) |
要支援2 | 5,629円(562円) |
介護老人保健施設の場合
要支援度 | 費用 |
---|---|
要支援1 |
6,295円(629円) |
要支援2 |
7,887円(788円) |
- 費用は施設の種類やサービスに応じて異なります。
- 連続した利用が30日を超えた場合、31日目からは全額自己負担となります。
介護予防居宅療養管理指導
医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士などが家庭を訪問して、医学的な管理や指導を行います。
サービス費用のめやす 1回あたり
(単一建物居住者1人に対して行う場合) ( )は利用者負担額(1割の場合)
サービス内容 | 費用 |
---|---|
医師・歯科医師の場合(月2回まで) | 5,090円(509円) |
医療機関の薬剤師の場合(月2回まで) | 5,600円(560円) |
薬局の薬剤師の場合(月4回まで) | 5,090円(509円) |
管理栄養士の場合(月2回まで) | 5,390円(539円) |
歯科衛生士等の場合(月4回まで) | 3,560円(356円) |
介護予防特定施設入所者生活介護
有料老人ホームなどに入所している高齢者も、必要な介護を介護保険で受けることができます。
サービス費用のめやす(1日につき) ( )は利用者負担額(1割の場合)
要支援度 | 費用 |
---|---|
要支援1 | 1,858円(185円) |
要支援2 | 3,257円(325円) |
- 費用は施設のサービスの種類によって異なります。
- 日常生活費は別途必要です。
介護予防福祉用具の貸与
心身の機能が低下した高齢者に日常生活の自立を助ける用具を貸し出します。特殊寝台、特殊寝台付属品(マットレスなど)、車椅子、車椅子付属品、床ずれ防止用具、手すり、歩行器、歩行補助杖、体位変換器、移動用リフト、スロープ、認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置
サービス費用のめやす
実際、貸与に要した用具に応じ異なりますが、利用者負担はその1割または2割もしくは3割です。
要支援の方は、利用できる品目が限られます。
- 車椅子(附属品含む) (要支援の方は原則として利用が認められません。)
- 床ずれ防止用具 (要支援の方は原則として利用が認められません。)
- 特殊寝台(附属品含む)(要支援の方は原則として利用が認められません。)
- 体位変換器 (要支援の方は原則として利用が認められません。)
- 移動用リフト(つり具を除く)(要支援の方は原則として利用が認められません。)
- 自動排泄処理装置(要介護3以下の方は原則として利用が認められません。)
地域密着型サービス
住みなれた地域を離れずに生活を続けられるように、利用者のニーズにきめ細かく対応するためのサービスです。
(介護予防)認知症対応型共同生活介護【グループホーム】
認知症の状態にある高齢者が5~9人で共同生活しながら、家庭的な雰囲気の中で、介護スタッフによる食事、入浴、排泄などの日常生活の支援や機能訓練を受けることができます。
サービス費用のめやす(ユニット数1の場合)
1日につき ( )は利用者負担額(1割の場合)
要支援2 7,774円(777円)~要介護5 8,770円(877円)
要支援1の方は利用できません。
村内の施設
施設名 | 所在地 | 電話番号 |
---|---|---|
グループホーム 夢野家 | 千早赤阪村水分593 | 0721-72-0888 |
ケアプラザ なずなの里 | 千早赤阪村水分482-7 | 0721-72-7082 |
介護予防・生活支援サービス
高齢者の介護予防と自立した日常生活の支援を目的とした事業です。
要支援の認定を受けた方と基本チェックリストにより生活機能の低下がみられた方がサービスを受けることができます。
訪問型独自サービス【ホームヘルプ】
ホームヘルパーが家庭を訪問し、利用者が自分でできることが増えるように食事などの支援を行います。
1か月のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
利用程度 | 事業対象者・要支援1・2 |
---|---|
週1回程度の利用 | 12,212円(1,221円) |
週2回程度の利用 | 24,403円(2,440円) |
上表を超える利用の場合は、要支援2のみ3,871円(1か月)
通所型独自サービス【デイサービス】
デイサービスセンター(日帰り介護施設)などに通い、食事、入浴の提供や生活機能の維持向上のための体操や筋力トレーニングなどが日帰りで受けられます。
1ケ月のサービス費用のめやす ( )は利用者負担額(1割の場合)
要支援度 | 費用 |
---|---|
事業対象者 |
16,966円(1,696円) |
要支援2 |
34,846円(3,484円) |
- 食事の加算があります。
- 運動機能の向上、口腔機能向上、栄養改善などのメニューを選べます。利用するメニューによって別途費用がかかります。
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更新日:2020年05月29日