【国登録有形文化財】建水分神社旧宝庫
建立の経緯
旧宝庫は建水分神社の参道入り口に近い社務所と向かい合う場所の、法面にある野面積みの石垣の上に建っています。
この宝庫は大正9年(1920)に展示場として建てられました。当時、楠木正成公を称える風潮があった中で、南河内では楠公さん関係の遺物を展示する動きが顕彰活動の一環として広まっていたことから建設されました。
建設時は建水分神社の氏子から一般の人まで広く募金活動が進められて、建設資金が集まりました。
建物の構造
旧宝庫は切妻妻入りで、桟瓦葺きの土蔵造りの建物です。
土蔵造りにしては珍しい大きな採光窓が、長い壁の両側に4か所ずつ付いています。屋内は中央に硝子戸付きの陳列棚が背中合わせで置かれており、その周りを回遊するかたちで展示物を鑑賞できるようになっています。
採光窓があるため屋内は明るく、照明設備がなくても展示物の鑑賞は十分にできます。
なお、建物の内部は非公開です。

旧宝庫 正面

旧宝庫 採光窓
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2024年08月07日