食育のようす(赤阪小学校3年生「農家の仕事」)

更新日:2025年10月15日

給食で使っている、千早赤阪村の農産物について調べる児童

 

食育のようすを紹介します。給食時間に行う食育の他に、各学年で教科等と関連した食に関する指導を行っています。赤阪小学校3年生では、社会科「農家の仕事」という単元に関連して、学校給食から千早赤阪村の農産物について学習しました。

 

「給食で使っている、千早赤阪村の農産物は何か、どうやったらわかる?」と聞くと、

「あっ、あれ!献立表や!」

「そうそう、献立表。どこを見ればいい?」

「細かい材料が書いてある面!」

「そこに★ついてるやつ!」

 

そうです。献立予定表の裏面が、使用食品表となっており、食品名の横に★(黒い星)がついているのが、千早赤阪村産です。一度チェックしてみて下さい。子ども達はそれを調べながら、給食で使っている千早赤阪村産の農産物をワークシートに書き出しました。

 

 

 

野菜の旬や、地域の農家さんから野菜を買っている理由を学習する赤阪小学校3年生

 

そのあと、野菜の旬を確認したり、地域の農産物を給食で使う理由について考えたりしました。農家さんの畑がある地区や写真を紹介すると「めっちゃ近所や!」「知ってる人かもしれん!」「この間のじゃがいもって○○さんのやったん!?」と、とても興味を持ってくれました。

 

そして、子ども達は野菜のことや、農業について、もう少し知りたくなったようで、次は、校区内の農家さんに見学に行かせてもらうことになりました。

 

ハウス内のメロンを見せてもらう赤阪小学校3年生

 

そして、9月18日、学校から徒歩15分くらいのところにある、農家さんの田畑を見学させてもらいに行きました。

 

大きなビニールハウスの中では、メロンが育てられていました。ちょうど小さな実ができだしたところで、子どもたちから「可愛い~」という声が上がっていました。また、「メロンには男の子の花と女の子の花があるんだよ」と教えてもらうと、子どもたちはとても驚いていました。

 

いちご畑の説明を聞く赤阪小学校3年生

 

隣の大きなビニールハウスも見学させてもらいました。千早赤阪村の特産物、いちごです。冬の収穫に向けて、苗が植えられたところで、その数の多さに、子どもたちは「これ…おじさん一人で植えるの?何時間かかるの?」と、これまた驚いていました。受粉時期にはミツバチが活躍することも教えてもらい「ハチにさされないの?」「今はハチはどこにいるの?」と、たくさん質問をしていました。

 

水稲のお話を聞く赤阪小学校3年生

 

すぐ近くの田んぼも見学させてもらいました。稲穂が実り始めていて、「一株でお茶碗どのくらいのお米がとれると思う?この田んぼ全部なら、お茶碗何杯くらいになるかな?」と農家さんが問いかけてくださいました。すごい量になりそうです。

 

また、今年は猛暑で全国的に水不足でしたが、千早赤阪村は金剛山からの豊かできれいな水に恵まれているので、水不足はそれほど心配なく、美味しいと評判だそうです。ただ、水が冷たいので生育はゆっくりだそうです。

 

さつまいもの説明を聞く赤阪小学校3年生

 

最後に、さつまいも畑も見学させてもらいました。子どもたちは低学年の時に学校畑で育てたりしていますが、こんなに長い畝(うね)を見ると、その広さに驚いていました。「マルチ(畝をおおうシート)はどこ?」と、専門的な質問をする子もいて、「ここやよ。ところで、マルチをする理由はなんでやと思う?」と、農家さんと答えのやりとりができていました。

 

「この畑で育てられたさつまいもは10月8日に給食に出るよ!」と私が言うと、「やったーー!!」と子どもたちは喜んでいました。そして、学校に帰ってから「せっかくだから、農家さんに給食を食べてもらいたい!」となり、当日の給食時間に農家さんを招待することになりました。

 

当日の赤阪小学校3年生の時間割と「村のさつまいも」を紹介した給食指導通信

 

10月8日になりました!教室の時間割も「農家さんと給食」となっています。給食センターからは、特色ある献立の日に配る「給食指導通信」と、赤阪小学校3年生だけ特別に「さつまいも」を届けました。

 

大学いもになった「村のさつまいも」

 

村のさつまいもは「大学いも」になりました!食缶を開けると、子どもたちは「これが○○さんのさつまいも?」「やったー!」と喜んでいます。

 

このさつまいもは「栗かぐや」という新品種で、今年度から千早赤阪村全域で育てられていて、甘くほくほくしているのが特徴だそうです。大学いもにも向いているそうです。

 

農家さんと一緒に給食を食べる赤阪小学校3年生

 

農家の方々に給食を食べていただきながら、みんなで畑やさつまいもの話をしました。子どもたちからは「メロン大きくなった?」や「さつまいもはどうやって食べるのがおすすめですか?」などの質問があり、わいわいと給食時間を過ごしました。

 

この新品種さつまいもの村での愛称も決まったそうで、「何という名前やったっけ?」と子どもたちに聞くと、品種名ではなくて「こごせっ子!!」と元気に答えてくれいました。大学いもも「黄色くておいしそう」「甘い~」「おいしい~」「カリッとしている!」と喜んで食べ、おかわりもしてくれていました。

 

農家の方々も「給食おいしかった」「おなかいっぱいです♪」と喜んでくださいました。

 

地域の農産物を通じて、たくさんの学習、交流をすることができ、本当に良かったです。

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

学校給食センター
〒585-0043 大阪府南河内郡千早赤阪村大字桐山258番地

電話番号:0721-72-1112(直通)
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