今年も震災献立を実施しました 令和6年1月17日
29年前の1月17日、阪神・淡路大震災がありました。当時、被災地では炊き出しをして、おむすびなどを届けたりして助け合いました。千早赤阪村からもボランティアの方が、給食センターで作った豚汁を避難所に届けたそうです。
千早赤阪村の学校給食では、阪神淡路大震災を忘れず、水や食べ物の大切さを考えてもらうために、1月17日に近い日で震災献立を実施しています。
室温約8℃の調理場で、調理員さんが約370個のおむすびを握って下さいました。
また今回は、製造業者さんから非常食の新製品のサンプルをいただきましたので、湯煎で温めて配食しました。
この日は千早小吹台小学校2年生におじゃましました。「今日の給食って『しんさいこんだて』!?」と献立表で確認し、いつもと違うメニューを観察しながら、配膳をしていました。
「いただきます」の後、担任の先生が「朝、地震の話をしたよね。今日の給食はいつもとちょっとちがうね。どうしてだと思う?」と子ども達に投げかけて下さいました。
その後、栄養教諭から阪神淡路大震災があったことや、避難所の食事のようすについてお話をしました。
別の日ですが、赤阪小学校2年生でも同じお話をしました。29年前にも大きな地震があったことや、避難所の食事の苦労などに驚いている様子でした。
また、1月1日に起こった能登半島地震は子ども達もとても身近に感じているようで、今も避難所で大変な思いをしている人がたくさんいるということ、被災した小学校では給食もままならないことを伝えると、神妙な顔で話を聞いてくれていました。
最後に担任の先生が「1月17日の給食は『減らし』を受け付けしなかったね。どうしてだと思う?」と子ども達に聞いて下さいました。
子ども達はまっすぐな顔で答え、さらに「あっ、さっきの授業でもそんな話したね」と、黒板に書かれた意見を指さして私に教えてくれました。
災害時は食べ物や水も思うように手に入らないこともあります。震災献立は、おむすび、ふかしいもなど質素ですが、食べ物や水の大切さを考えながら、給食を食べて欲しい、そして、震災があったことを忘れないでいて欲しいと思っています。
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更新日:2024年01月22日