今年も震災献立を実施しました

更新日:2025年01月20日

調理員さんがひとつひとつおむすびを握っている写真

 

30年前の1月17日、阪神・淡路大震災がありました。当時、被災地では炊き出しをして、おむすびなどを届けたりして助け合いました。千早赤阪村からもボランティアの方が、給食センターで作った豚汁を避難所に届けたそうです。

 

千早赤阪村の学校給食では、阪神淡路大震災を忘れず、水や食べ物の大切さを考えてもらうために、1月17日に近い日で震災献立を実施しています。

 

室温約8℃の調理場で、調理員さんが約350個のおむすびを握って下さいました。

 

さつまいもを蒸しバットに並べる調理員さん

 

副菜はふかしいも、汁ものは豚汁、デザートは村のみかん、と、非常にシンプルな献立ですが、実際の炊き出しでもできそうな料理にしています。

 

震災献立給食を配膳する赤阪小学校2年生

 

今年は、1月16日に震災献立を実施し、給食時間に赤阪小学校2年生におじゃましました。「今日の給食って『しんさいこんだて』!?」と献立表で確認し、いつもと違うメニューをじっと見ながら、配膳をしていました。

 

震災献立の給食指導通信を読み上げる赤阪小学校2年生

 

「いただきます」の前に、日直さんが「給食指導通信」を読んでくれました。給食指導通信は、特色ある料理や特別な献立の時に、全学級に配布しています。

 

30年前にあった阪神淡路大震災のこと、給食センターで作った豚汁を避難所に届けたことなど、しっかり読んでくれ、他の子ども達もしっかり聞いてくれていました。この後、栄養教諭から、どうして給食で震災献立をしているかお話をしました。

 

震災献立について話を聞く、千早小吹台小学校2年生

 

1月17日は別の献立でしたが、千早小吹台小学校2年生でも同じお話をしました。今、朝のテレビで「おむすび」というドラマが放映されています。震災や食がテーマになっていて、ちょうどその週は主人公が阪神淡路大震災の時、避難所で食べた「おむすび」のエピソードがありましたので、そのお話もしました。ドラマを知っている子も多かったですが、「本当にあった災害だよ。ビルや高速道路も倒れたり、大きな火災もあったんだよ。」と当時の写真を見せると、子ども達はとても驚いていました。

 

また、昨年の1月1日に起こった能登半島地震は子ども達もよく覚えていて、今も大変な思いをしている人がたくさんいるということ、被災した小学校では給食もままならなかったことを伝えると、神妙な顔で話を聞いてくれていました。

 

災害時は食べ物や水も思うように手に入らないこともあります。震災献立は、おむすび、ふかしいもなど質素ですが、食べ物や水の大切さを考えながら、給食を食べて欲しい、そして、震災があったことを忘れないでいて欲しいと思っています。

 

この記事に関するお問い合わせ先

学校給食センター
〒585-0043 大阪府南河内郡千早赤阪村大字桐山258番地

電話番号:0721-72-1112(直通)
ファックス:0721-72-1118