ブラジル料理献立給食を実施しました
10月1日、学校給食で「ブラジル料理献立」を実施しました。これまでフィリピン料理なども実施していますが、世界の多様な食文化や料理も知ってほしいと思い、企画しました。
とはいえ、「ブラジル料理って、どんなの?」というところからのスタートでしたので、村でカフェを開いて、ブラジル料理などを提供されている方に、作り方を教えていただきました。
まずは、家庭料理の代表格として「ソッパ・ダ・ノナ(SOPA・DA・NONA)」です。「おばあちゃんのスープ」という意味で、一口大に切った肉や野菜がたっぷり入ったスープです。煮たじゃがいもを半分くらい潰すのが特徴で、優しい味に仕上がります。
おばあちゃんのスープの名の通り、ソッパ・ダ・ノナは、各家庭で入れる具や味も少しずつ違うそうで、「日本のみそ汁のような存在」だそうです。今回は教えていただいた通り、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、鶏肉を煮込みました。生のトマトもカットして入れるそうですが、給食では、トマト水煮缶とトマトピューレを入れました。最後にマカロニも加えて煮込み、具だくさんになります。
「キビ(KIBE)」は、アラブ系の人がブラジルに移り住んだ時に伝わった料理で、ブラジルの代表的な肉料理のひとつだそうです。「キビ」は食材の名前でもあり、ふすまの付いた小麦の粒を挽き割ったもので、それをひき肉に混ぜてラグビーボールのような形にして揚げ焼きするのがブラジルでの作り方だそうです。
特徴は、たっぷりのハーブとニンニクが入ること。今回、給食では生のパセリとミントをみじん切りにして混ぜ込みました。本当の「キビ」は手に入らなかったので、もち麦を使い、大量調理になるので、スチームコンベクションオーブンで焼くことにしました。上の写真は、ラグビーボール形に整えながら天板に並べているところです。小学生と中学生では大きさも変えましたよ!(中学生は1.3倍)
いつものハンバーグより厚みがあるので、最初は蒸し焼き、それから焼き色を付けて…と、合計約30分焼きました。オーブンを開けて取り出すと…、ちょっと形は丸くなりましたが、ハーブとニンニクのとても良い香りがしました。美味しそう!
そして、給食時間。赤阪小学校のようすを見におじゃましました。低学年の教室では、「きょうのきゅうしょく、なんや!なんや!」「レモンがついてるぞ!」など、初めてのブラジル料理献立にざわついています。
高学年では、「今日はブラジル料理献立かあ~」「これがキビ?」「こっちのスープが、ソッパ・ダ・ノナ?」「ふ~ん、美味しそうやなあ」「ミネストラスープに似てる」と、冷静です。

中学年の教室では、そろそろ「いただきます」です。日直さんが、ブラジル料理献立の説明を書いた給食指導通信を読んでくれていました。子ども達も、先生方も「へえ~」と聞いてくれていました。

いざ、喫食です!給食では初めてのカットレモンがまず気になるようで、「レモンはお肉にかけるの?」「レモンをどうやって絞ったらいいの~?」の声が飛び交う、可愛い低学年でした。
中学年では、おかわりにたくさんの子が集まっていました。2個のキビを担任の先生が半分に分けて下さり、4人がおかわりすることができました。「キビはパンにはさんでみる!」「毎日でもいいくらい!」と、喜んで食べてくれていました。
高学年の教室では、「ソッパ・ダ・ノナもおいしいで!」「わあ、マカロニも入ってる♪」と、しっかり食べてくれていました。おかわりにも来てくれて、ほとんどの学年の食缶が空っぽになっていました。

「私、トマトジュース苦手やけど、ソッパ・ダ・ノナはおいしいわ」とおかわりに来たり、「キビはなんかピクルスっぽい味がする」「ひき肉とスパイスを混ぜてアルミホイルで焼いたものに似てる」など、6年生では、思った事や味の表現をより具体的に出来ていて、さすがだな~と思いました。「ブラジル料理、最高やな!」の声が聞こえたときは、本当に嬉しかったです。
大変好評でしたので、来年も実施できたらいいな、と思っています。また、給食をきっかけに色々な食文化にも興味を持ってほしいなと思っています。
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更新日:2024年10月02日