千早のトチノキ

トチノキは、山地の谷筋など多少湿気のある寒冷地を好む落葉広葉樹です。
「千早のトチノキ」は、金剛山へと延びる登山道の1つ、伏見林道を約500メートル登った標高約700メートルの地点、千早川に流れ込む谷川沿いに立っています。
このトチノキは樹高約25メートル、幹周4.3メートルを測る巨樹で、太い枝を空に大きく突き出しており、その規模から樹齢はおよそ300年と推定されています。このような大きく、目立つ特徴を活かし、「千早のトチノキ」は、登山者はもちろん、山で働く人たちの待ち合わせ場所や目印として利用されています。
平成13年2月に、大阪府の天然記念物に指定されています。
「天然記念物」とは、学術上貴重でわが国の自然を記念するものとして指定された動物、植物、地質・鉱物、それらに富む天然保護区域のことです。国指定のものでは、例えばオオサンショウウオ、屋久島スギ原始林、東尋坊、釧路湿原などがあります。
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更新日:2023年05月26日