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下赤阪の棚田

更新日:2023年03月14日

平地の少ない本村においては、斜面に階段状に積み重なった田である「棚田」を見ることができます。とりわけ、平成11年に農林水産省により「日本の棚田百選」に選定された「下赤阪の棚田」は、楠木正成が築城したとされる赤阪城の付近に位置し、春には「水を引き込んだ棚田」、夏には「青々とした棚田」、秋には「黄金色の稲穂が波打つ棚田」、冬には「雪化粧をした棚田」というように四季折々の美しい姿を見せてくれます。

なお、『太平記』には、「かの赤阪の城と申すは、東一方こそ山田の畔重々に高くして、」 と記されており、文化的景観としてのみでなく、歴史的な評価も必要であると考えられます。

はじめに

千早赤阪村は、大阪府の南東部に位置し、大阪府内最高点の金剛山や、南北朝時代の武将楠木正成の生誕地として多くの史跡など、自然と歴史に恵まれた村です。

 村の主要産業は農林業で、中山間地域の地形を利用した棚田が室町時代の古くから形成されてきました。 棚田とは山の斜面や谷間の傾斜地に、階段状に造られている水田のことで、小さいものまで数えれば千枚にも達することから「千枚田」ともいわれています。

 一般的に棚田とは、農業生産の場であり、国土保全にも大きな役割を果たしていますが、その他にも優れた自然環境の維持、美しい農村風景の形成、農村文化や伝統の継承、様々な動植物が生息する場など様々な役割を果たしています。

 大阪近郊の棚田はそれに加えて、都市住民の心を癒す「心のオアシス」としての役割も担っています。

「日本の棚田百選」に認定、そして「下赤坂棚田の会」結成

近年、農業従事者の高齢化や後継者不足の中で、厳しい地形特性を持つ棚田の維持管理が難しく、耕作放棄地の増加が懸念されています。そのような中、平成11年7月に、棚田を保全整備し、将来にわたって棚田の活用を進め、農業や農村に対する住民の理解を深めてもらう目的で農林水産省が実施した「日本の棚田百選」に、本村の「下赤阪の棚田」が選ばれました。平成26年3月には「美の里づくりコンクール」審査会特別賞にも選ばれています。

「下赤阪の棚田」は面積7.4ヘクタール、250枚の棚田があり、42戸の農家が耕作に従事していますが、「日本の棚田百選」に選ばれたことを契機として、棚田保全の機運が高まり、平成11年に地元農家の15人で構成する「下赤阪棚田の会」が結成されました。  

 

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