土砂災害の基礎知識
土砂災害は大雨や長雨に限らず、地震でも発生する恐れがあります。
ひとくちに土砂災害といっても、幾つかの種類に分けられ、それぞれ対処の仕方が異なります。ここに、土石流(鉄砲水) がけ崩れ(山崩れ) 地すべりの3つの災害について知識と対策をまとめてみました。
土石流 (鉄砲水) とは…
山腹や川底の石や土砂が、長雨や集中豪雨などの大量の水と一緒になって津波のように襲ってくるものを「土石流(鉄砲水)」と言います。 「土石流」の先頭の部分は、大きな石や岩、流木などが集まって小山のように盛り上がっています。 その速さは時速20キロメートルから40キロメートルと、自動車なみのスピードです。なかには象の数倍もある大きな岩が混じったものもあり、すさまじい勢いで、あっという間に家や田畑をつぶし、押し流してしまいます。

こんなところが危険です!
谷川に大きな石がごろごろあるところ。
裏山に急な谷川があるところ。
過去に流出した土石流が、谷の出口付近に堆積してできた扇状地のところ
こんなときは注意が必要!
山鳴りがしたり木立の裂ける音、ドーンという音、ゴロゴロという音がする。
雨が降り続いているにもかかわらず川の水が急に減り始める(上流で崩壊が起こり流れが止められてる可能性がある)。

がけ崩れ とは…
「がけ崩れ」は、斜面が突然崩れ落ちる災害です。崩れた土砂は、斜面の高さの2~3倍も離れた距離まで届くことがあります。 「がけ崩れ」は、地震や、大雨、長雨で地面が水がしみこんで起きますが、地すべりと違うところは、前ぶれがなく、突然起きること、スピードが速いことなどです。 家の近くで起きると逃げおくれる人が多く、大切な人命が失われたり、家が壊されたりします。危ないと感じたら、できるだけ早く避難する心構えが大切です。

こんなところが危険です!
がけにひび割れが生じているところ。
がけの上部がせり出しているところ。
急ながけで高いところがけから水がわき出したり、がけの表面を水が流れているところ。
こんなときは注意が必要!
小石がパラパラ落ちてくる。
斜面に割れ目ができる。
斜面から水がわき出す。

地すべり とは…

こんなところが危険です!
地面に段差や亀裂が生じているところ。
樹木や電柱が傾くなどしているところ。
地すべりは雨のほか、融雪や地震によって引き起こされることもあります。
こんなときは注意が必要!
地面にひび割れができる。
地面の一部が陥没したり、隆起したりする。
池や沼の水のかさが急に変わる。
井戸の水がにごる。

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更新日:2019年03月18日