いざというときに困らない応急手当
倒れたとき(意識障害)
絶対に安静にする。つまり動かさない。しかし、危険な場所、きゅうくつな所、寒冷な戸外などで倒れていたり、出血などの処置が必要な場合は、最小限の範囲で動かすのはやむおえない。その際、首や頭を大きく、急激に動かさないように十分注意をする。(そのときの時刻を記録するか記憶しておく。)
気道の確保をする。(呼吸ができるように顎を上げ、のどの圧迫をゆるめる。
吐くときは、顔だけでなく、身体全体を静かに横に向けてやる。首を水平に保つように頬の下にあてものをあてがう。口の中の吐物は、吸い込まないように拭き取る。
ネクタイやベルトなど身体を締めているものはゆるめ、呼吸がらくにできるようにする。

してはいけないこと
意識を失っている患者の身体をむやみに動かしてはいけない。
正気に戻そうとゆすったり、抱き起こしたり、水を飲ませたりしてはいけない。
応急担架の作り方

毛布を広げて1/3くらいのところに棒を置く

毛布を折り返して、棒を包む

その折り返した毛布の端に、もう1本の棒を置き、同じように包む。
骨折
必ずむくみが起こるので、圧迫を除く。靴を脱がし、シャツやズボン、靴下などの着衣は切り開く。
その上で ”副木(そえぎ)” をあてる。副木は、両足の関節をこえてあて、図のように固定する。くるぶしなど骨の突起部にあたるようなときは、布などやわらかいものをあてがう。
患部が心臓より低くならないようにするため、寝かせる。

副木は靴べら、板、杖、傘などありあわせののものを利用する。傷口が少しでも開いている所は、副木を消毒液で拭き、また、傷口に直接触れないようにする。
してはいけないこと
露出した骨には手を触れない。傷の消毒もしない。
捻挫、脱臼などと勝手に判断しない。また、無理に動かさない。
やけど
すぐに水で冷やす。十分に冷やすこと。
肌着、靴下などの衣服は無理に脱がさず、その上からゆるやかに水をかける。
手足は水につける。

してはいけないこと
やけどの皮膚は細菌感染しやすいので、水ぶくれを破らないように注意する。また、患部にさわらないこと。
冷やすとき、水道の蛇口などからの水流を直接、傷口にあてない。
三角巾の使い方

患者の運び方

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更新日:2019年03月18日