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地震その時

更新日:2019年03月18日

地震!! そのときの行動 家にいるとき

(イラスト)地震が発生し、机の下に避難する母と子

大揺れをしのいで次の行動へ

地震は、「震度5」の揺れともなると、ほとんどの人が、眠っていれば飛び起き、起きていれば物にとりすがろうとし、「震度6」では生命の危険を感じます。
そんな揺れの中では、とても「落ち着いて行動する」ことなどできないかもしれません。だれもが無我夢中で、死の恐怖から逃れたい気持ちになるはずです。
それでも、意識のどこかに「なにをすることが重要か」という気持ちを持って大揺れをしのぎ、揺れの鎮まりと同時に、次の行動に移るようにしなければなりません。
阪神・淡路大震災では、非常に多くの人たちがそのような体験をしました。地震の大揺れは数十秒です。その間の身を守り、さらにその後の安全を確保するための行動のポイントをあがてみましょう

身を守る行動

「火の始末!」「火を消してッ」と大きな声を出して、自分や家族の意識と目的をはっきりさせる。
そうしながら身の安全を守る行動をとる。
 テーブルや机の下などに入る。
 乳幼児をとっさに守る。
 座布団などで頭を守る。
 冷蔵庫、ピアノ、食器棚、タンス、本棚などから離れる。

とっさに周囲の火気は消す。
 出口を確保する。
 中高層住宅(マンションなど)では玄関ドアや避難通路への戸を開け放つ。

外に飛び出していかない。(家屋などが倒壊しない場合) 外へ逃げると火の始末が遅れたり、消化活動の時期をのがしたりしかねない。 外は、瓦の落下や塀などの倒壊の危険が大きい。
ただし崖地や傾斜地では、崩壊、崩落を警戒して安全な場所への避難が必要。
夜間、就眠中の大揺れは、現実の認識がむずかしい。停電の暗闇の中で無意識の行動をして大けがをする(いままでの例から)。「大丈夫よ!」「ふとんをかぶって!」などの大声でお互いの現実感をとりもどさせる。

(イラスト)タンスの上から物が落ちてきて、幼児をとっさに守る母親
(イラスト)食器棚や冷蔵庫から物が落ちてくる様子
(イラスト)割れた窓ガラス

出火防止の行動

(イラスト)女性がストーブ、炊事の火、ふろの火等をチェックする様子

ストーブ、炊事の火、ふろの火など使っている火をすべて消す。
都市ガスの元栓やメーターコック、プロパンガスのバルブを閉める。
ガス漏れがあればタバコの火など火気使用の禁止を周辺に徹底する。
電気のブレーカーを切る。
タバコの火、仏壇の線香などどんな小さな火も消す。

余震に備える

(イラスト)家財道具を隣の部屋に移し、余震に備える家族4人

一部屋を安全地帯にして、全員そこで寝起きする。
倒れたり動いたりしなかった家具類も、余震では倒れるかもしれないので、安全を確認する。
ブロック塀や門柱、瓦や壁、各種の付属物の崩壊や落下、崖や土手の崩壊などを警戒して近寄らない。

近所との協力

(イラスト)高齢者世帯の安全を確認する女性たち

火事のときは大声で知らせる。
近所の出火は、消化にかけつける。
ガス漏れは、すばやく近所に周知する。
高齢者世帯の安全を確認し、安全確保の協力や手助けをする。
デマにまどわされないよう、お互いに注意し合う。
正しい情報を確認し合い、浮足だった行動をおさえる。

地震!! そのときの行動 外出中のとき

地域の防災関係機関の指示に従って行動する。
子どもには普段から、通学路を中心に外での注意を十分にしておく。

スーパー、デパート、ホールなど人の集まっているところでは

(イラスト)大勢の人が階段を駆け下り、非常口へ急ぐ様子

階段へは絶対に走り寄らない。
 非常口目指してあわてて行動しない。
ガラスや陳列棚からすばやく離れ、落下物から頭を守って、その場で様子を見る。
場内放送や係員の指示をよく聞き、従う。

街頭では

(イラスト)落下物を避けて避難する人々

落下物を裂けて、ビルなどの建物からすばやく離れ、安全と思われるところへ避難する。
持ち物などで頭を守る。
店頭のショーウインドーなどのガラスや、自動販売機、ブロック塀などの破壊、転倒の危険から遠ざかる。

車を運転しているときは

(イラスト)地震発生時、車を道路の左端に止める運転手

道路左端に止めるのがきまり。緊急車両を優先させる。
道路状況が不明、信号がつかないなどで走行できない。ラジオで情報を聞く。
離脱する場合はキーは入れたままにし、ドアもロックしないのがきまり。

駅などでは

落下物から頭を守る。
階段へ走り寄らない。
線路に入らない。
構内放送や係員の指示に従う。

(イラスト)地震発生時、ホームの様子

障害のある方は

肢体不自由の方や目の不自由な方が外出している場合は、遠慮なく近くの人に安全な所への移動の手助けを願い出ましょう。あるいは、防災関係機関やその場の施設等での保護の申し出を手伝ってもらいましょう。
聴覚(言語)の不自由な方は、筆談などで近くの人に様子を聞き、的確に対応できるようにしましょう。

(イラスト)地震発生時、目の不自由な方が戸惑っている様子

乗物内では

電車、バス、列車などはすべて停車することがある。
乗務員の指示に従う。
列車内にいるときは、勝手に外に出ない。

(イラスト)地震発生時、電車内で急停止しびっくりする人々

家族との連絡不能に備える

直接の電話が不通では、勤め・外出・旅行などの家族と家庭間でお互いの気がかり。遠隔地の親戚、知人経由で双方の情報を交換できるよう、複数の中継地点を普段から決めておきましょう。
ラジオの「安否情報番組」を聞きもらさないように、ラジオの用意を!

(イラスト)電話が不通時、情報を交換できる経由を決めておく様子

海岸など行楽地にいるときは

海べでは、地震を感じたらすぐに高所(高台)へ移動する。高所がなければ、できるだけ海から遠くへ離れる。
崖地、傾斜地、土手などからはすばやく離れる。
その地域の防災関係機関(警察、消防、役所等)に保護を求め、指示に従う。

(イラスト)地震発生時、海から離れる親子

日頃の備え そのとき けがをしない!!わが家の決め手

家具などの転倒、移動防止

(イラスト)転倒防止のため、たんすや食器戸棚などのとめ方
(イラスト)転倒防止のため、冷蔵庫のとめ方
(イラスト)転倒防止のため、ピアノのとめ方

”あわや”の証言 阪神・淡路大震災の体験

(写真)床一面に物が落ちてきた様子
  1. ふとんをかぶって「助けて!助けて!」ちょばかり言っていたようですが、隣の主人には全然聞こえてなかったみたいです。すぐそばに大型の仏壇が倒れてました。ゾッとします。[木造2階建て]
  2. 冷蔵庫が倒れ、レンジ、オーブンが飛び、テーブルは移動していて、そのテーブルに食器戸棚が倒れかかり、食器は全部割れていて台所には寄りつけませんでした。[マンション4階]
  3. ふとんを頭からかぶって必死にこわさに耐えました。でも、すぐに---と自分では思ってますけど、”子ども!”と反射的に子ども部屋に行きました。子どもは机の下に入ってました。ピアノが横に1メートルあまり動いて壁を破っていました。[木造平屋築35年]
  4. トイレから出たところで突然、轟音に包まれて大揺れ。瞬間的に縁側のガラス戸のガラスがいっせいに割れ散っていくのが目にとまって、いまだに焼きついています。その後何をどうやったのか全然覚えていません。[木造平屋]

ブロック塀の安全

次のようなブロック塀は、専門家に補強を頼みましょう。

(イラスト)安全でないブロック塀の状態

基礎は地面から40センチメートル以上。
控壁は3.2メートルごとに、出っぱりは40センチメートル。
高さは地盤面から2メートル以下。
直径9ミリメートルの鉄筋が、縦横とも80センチメートル間隔に。
さびていないか。
鉄筋は頂部の横筋、基礎の下側にかぎがけされているか。

(写真)壊れて崩れているブロック塀

ガラスのけが防止

(イラスト)割れたガラスが床に散らばっている
(イラスト)市販の透明フィルムをガラス全面に貼る

市販の透明フィルムを全面に貼るか、粘着テープ(幅50ミリメートル)を貼る。いずれの場合もサッシまで貼る。

縦横に貼ってもサッシまで貼らないと、大きな固まりで落下してくる。

落下防止

角の鋭いもの、重いものなどを上方に置かないようにしましょう。

(イラスト)赤ちゃんが寝ている布団の上方近くに重いものが置かれている様子
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