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防災ハンドブック(地域社会みんなの協力)

更新日:2019年03月18日

地域社会みんなの協力

地域社会の姿と活動

助け合うという自然の姿

なにか大変なことが起こったとき、周りの人は力を出して助け合い、事態に立ち向かう…というのがごく自然の姿のはずです。

そしてそれは、いざというときの「頼みの綱」なのです。実際に大地震で道路の破壊や倒壊物などで消防力が間に合わない場面を想像してみると、よく理解できます。現実に阪神・淡路大震災では、人々は救出救護、消化、連絡と多岐にわたって思い思いに活動されています。

よりよい姿をめざして

「頼みの綱」は、「まとまった力」であることが一番いいはずです。それは、大地震などの大きな自然の災害に対する地域社会の「備え」にほかなりません。ちょうど各家庭や個人が備えを万全にしようとするのとまったく同じことです。

この「備え」をすこしでもよい状態に位置づけ、保持しようとする試みが備えの「なかみ」です。

「自主防災組織」と家庭

こうして地域社会における「自主防災組織」の結成、育成、充実ということが推奨され、促進されています。

いかに「わが家」の内側の備えをしっかり高めても、わが家が直接つながっている地域社会の備えのなかみが薄ければ、大災害に立ち向かう力はあまりあがりません。

 地域社会んの備えの充実は、わが家の備えの延長にほかなりません。各家庭が積極的に参加することが待望されています。

消防士が見守る中、男性と女性が消火器を使用しているイラスト

自主防災組織の主な役目と活動

火事が起こり人々が逃げている様子を考えながら会議をしているイラスト

防火や消化

火事を出さない日常の備えの啓発

地震の時の火の始末の啓発

日頃の消化の訓練

機動的な消火活動態勢の整備

助力と援助

地域の弱者への日頃の支援

発災時の助力活動

避難誘導

避難生活時の協力

心の支え合い、健康保持の協力

給食・給水活動への協力

環境や衛生の保持への協力

情報収集・伝達の協力

会長から本部、各地域のそれぞれの役割を示した自主防災組織の構成図

地域の「弱者」への協力、支援

会議で男性が夜間の見回りについて提案しているイラスト

災害と弱者

高齢者や障害のある方、病弱な方、乳幼児…これらの人々は、生命の安全を守るための敏速、的確な行動がとりにくく、災害時の対応が困難な立場にあります。

そういうことから、とくに「災害弱者」には、周りの積極的な手助けを強く促しています。

地域社会の対応

とくに高齢者世帯や障害者の方のいる家庭への、日頃からの接触を通じた災害時の助力が地域社会としてなされることが強く望まれています。

自主防災組織が主体となって、どのようにそれを地域社会に位置づけるかを考えましょう。

そのポイントは、

  1. まず「どこに、どのような方がいるのか」を知ること
  2. その際、プライバシーは厳格に守るという大前提のモラルを自覚すること

の2点です。そのうえで、次の行動を!

災害発生時には、すぐ駆けつける。

日常的な接触は、「火の用心」地震や台風などへの備え助力。

日常あるいは災害時、必要な情報を伝え、また、行政や防災関係機関へ要望等を取り次ぐ。

ふだんからの接触を密にし、災害時には的確に情報を伝える。とくに、夜間就眠時の情報伝達の方法を決めておく。

避難時は、すばやく駆けつけ、優先的に行動する。

活動の柱 消火活動と避難対策

火事の消火にあたる人達と逃げている親子のイラスト

火災が発生したとき

自主防災組織は、消化活動と周辺の「弱者」の方々への助力の両面に、迅速に対応する。

近所の人々は、消火器、水などを持って応援する。避難に備え、「弱者」の方たちの行動が遅れないように支援の行動を起こす。

避難の”とき”

崖地・傾斜地などの危険度の高いところでは、地震を感じたらすぐに非難の態勢をとる。

それ以外のところでは、「地震、それ非難!」というのは間違い。浮足立った行動は全体の混乱を引き起こしかねないので、落ち着いて広報などの情報を聞くこと。

避難が必要な場合(防災関係機関の「避難勧告」が出たとき、あるいは、地域の防災組織が判断したときなど)、自主防災組織は迅速に、正確に、そして簡潔に、地域全体に情報を伝える。

避難誘導は、混乱を防ぐ観点からも、的確に行うこと。

「弱者」へのケアー

車いす、担架、リヤカー、おんぶひもなどの用具の用意

2人以上のチームを組んで、あらかじめ決めている受け持ちのところに急行し、優先的に支援する。

はなれるときは、「電源」や「ガスのコック」を切り、「戸締まり」等を確実にする。

災害時の自主防災組織の役割分担(例)

防災組織本部で指示を出す人と各役割に沿って動いている人たちのイラスト
トラックから水を汲んでいる2人とストーブを囲み炊き出しを準備している4人のイラスト

本部(正副会長と各部門リーダー)

地域全体の被害情報の把握と混乱防止の活動

情報の収集と伝達、および提供を図り、各部門の連絡調整と活動の統合を行う。

情報班

防災関係機関等からの情報とその対応を伝える。

避難情報を伝える。

デマに惑わされないような広報をする。

被害状況や必要な情報を集め、まとめる。

消防、警察、行政機関等との連絡に当たる。

消化班

出動態勢を整える。

出火防止の広報

出火防火(見張り等)をする。

初期消火活動を行う。

避難誘導班

避難経路、避難場所の安全確認。

避難情報の伝達。 「弱者」への対応。

救出救護班

応急救護態勢を整える。

救出の出動態勢を整える。

負傷者、急病者の医療救護所への搬送。

給食給水班

炊き出し態勢を整える。

必要に応じて炊き出しを実施する。

防災関係機関の給食給水に協力する。

この記事に関するお問い合わせ先

村政戦略部 危機管理課
〒585-8501 大阪府南河内郡千早赤阪村大字水分180番地

電話番号:0721-26-7238(直通)
ファックス:0721-72-1880

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