歴史を巡る
楠公誕生地

楠木正成生誕の地という伝承が残る場所です。
国史跡赤阪城跡(下赤坂城跡)から約500メートル、国史跡楠木城跡(上赤坂城跡)から約2キロメートルと山城とのセット関係を想定しうる場所に位置し、桐山遺跡とともに楠木氏館跡と考えられている候補地の1つです。
楠公誕生地遺跡は平成2~4年にかけて「くすのきホール」建設に伴って発掘調査がおこなわれており、2重の堀に囲まれた建物跡を確認しています。
村立郷土資料館

村立郷土資料館は、楠木正成の誕生した地という伝承の残る楠公誕生地、くすのきホールの西隣にあります。昭和61年に開館したこの館は、現在まで多く方々が見学に訪れています。特にNHKの大河ドラマで『太平記』が放映された頃には、年間4万人を数える見学者が訪れました。
館1階には、古代から近世までの郷土の歴史資料を、2階には民具を常設展示しています。
近年は、年に1回程度「企画展」を行っています。
また、「企画展」などを行う際には、村広報やホームページにおいて案内をしますので、みなさん、一度身近な歴史を見学に来てください。
建水分神社(本殿は重要文化財)

建水分神社は、「たけみくまりじんじゃ」となかなか難しい読み方をします。
本殿に天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、左殿に天水分神(あめのみくまりのかみ)・罔象女神(みつはのめのかみ)、右殿に国水分神(くにのみくまりのかみ)・瀬織津媛神(せおりつひめのかみ)を祀っています。
起源は古く、崇神天皇5年、諸国が飢えた時に、池や溝をつくって農業を勧めた際、金剛山麓に水の神を祀ったことにはじまると伝えられています。また、神殿・拝殿などが現在の位置に座したのは、後醍醐天皇が楠木正成に命じたからだと言われています。
なお、建築構造は水分式建築と呼ばれる精緻なもので、昭和25年に国の重要文化財に指定されています。